育毛剤に使われる「オウゴンエキス」の育毛効果・効能と副作用

育毛剤に使われる「オウゴンエキス」の育毛効果・効能と副作用

育毛剤にはさまざまな材料が使われており、お互いに補強しあって育毛効果を上げています。オウゴンエキスは漢方でも有名な植物由来の成分です。どんな発毛効果・効能があるのでしょうか。そして、気になる副作用は?

今回は、オウゴンエキスの発毛効果、そして効能や副作用についてお話していきます。

漢方薬の材料にもなるオウゴンは、効果・効能が幅広い!

今でも漢方薬として使われている、植物由来の成分

オウゴンは「黄芩」として今でも漢方薬として使われるシソ科の植物です。日本では江戸時代から幕府の小石川御薬園で栽培されていた記録があり、和名はコガネバナといいます。

オウゴンの根っこの皮を取り除いて乾燥させたものが、漢方薬の材料になるオウゴンです。オウゴンには抗菌作用や解毒作用があるため、いろいろな漢方薬に配合されています。

頭皮環境を改善して、育毛しやすい状態に

育毛剤に利用されるのは、このオウゴンから抽出したオウゴンエキスです。オウゴンには抗炎症や抗アレルギー作用がありますから、頭皮環境の改善に期待ができます。

脱毛に悩む人の多くは、頭皮から過剰な皮脂が分泌していることがあり、毛穴がつまって雑菌が繁殖し、頭皮に炎症が起きていることがあります。これでは育毛を促進するのはむずかしいでしょう。

育毛剤にオウゴンエキスを配合することで、頭皮の荒れや炎症をふせぎ、発毛しやすい状態を整えます。

紫外線吸収作用・保湿作用があり、化粧品の材料としても人気

オウゴンエキスには抗炎症作用に加えて紫外線吸収作用もあるため、女性用化粧品にも重宝されている成分です。

人間の皮膚は紫外線を浴びすぎると肥厚(皮膚が分厚くなってくること)して、ごわごわと固くなってきます。オウゴンエキスは肥厚を予防する働きがあるので、美白化粧品によく使われます。

また、肌の保湿効果にも優れているため、乾燥肌に悩む女性用の基礎化粧品にも配合されていることがあります。お肌も頭皮も同じ皮膚ですから、オウゴンエキスの効果でどちらも保湿力を高めることができます。

発毛のカギとなる、 男性ホルモンDHTの抑制効果も

オウゴンエキスで毛母細胞の活性化=DHTの分泌量が減少

脱毛の原因のひとつとして、DHTという男性ホルモンが過剰に分泌されていることがあげられます。DHT(ジヒドロテストステロン)は活性型男性ホルモンといい、過剰に分泌されると毛母細胞の細胞分裂をさまたげる働きをします。

毛母細胞は髪の毛のもとになる細胞ですから、活発に細胞分裂をしなければ髪の毛が生えることはありません。ですから、発毛のしやすさはオウゴンエキスがいかにDHTをコントロールし、毛母細胞を元気なままにしておけるかどうかにかかっています。

オウゴンエキスがDHTの分量を抑制

DHTとオウゴンエキスの関係をもう少し詳しく見ていきましょう。

DHTは、男性ホルモンのテストステロンから作られます。体内のテストステロンが5αリダクターゼという還元酵素によって、DHTに変化します。

オウゴンエキスには5αリダクターゼの働きを抑えて、テストステロンがDHTに変化する量を減らす効果があると言われます。DHTが増えなければ毛母細胞の分裂は活性化したままなので、髪の毛が生えやすい状態をキープできるのです。

環境ストレスによる脱毛を防ぐ効果も

もうひとつ、オウゴンエキスには環境ストレスからの影響を軽減する働きも期待されています。

環境ストレスとは、タバコの煙や車の排気ガスなどに含まれる化学物質の総称です。脱毛原因の一つと言われ、浴び続けていると皮膚にある繊維芽細胞のAhR(芳香族炭化水素受容体)が活性化します。

AhR が活性化するとCYP1B1という異物代謝酵素が生まれ、コラーゲンを分解する酵素のMMP-1などが作られます。すると皮膚の真皮にあるコラーゲンがどんどん分解されて、コラーゲンがキープしていた水分は蒸発。顔や手だけでなく、頭皮も乾燥してしまうのです。

オウゴンエキスにはAhRの活性化を予防する効果があり、環境ストレスからの影響を最小限に食い止められると期待されています。

頭皮環境をよくするオウゴンエキス、副作用は?

育毛剤のオウゴンエキスでは、ほぼ副作用なし

漢方の生薬としてのオウゴンは、体質に合わないとごくまれに副作用として間質性肺炎を起こすことがあります。動いたときに動悸や息切れがしやすくなったり、カラ咳が出たりする症状です。しかし発症頻度はオウゴンを配合した漢方薬、小柴胡湯などを用いた場合で10,000例に1例くらいです。

このほか、肝臓機能が低下する副作用も報告されていますが、どちらもオウゴンを漢方薬として使用した場合の副作用です。

オウゴンエキスは育毛剤におけるスーパーサブ的存在

育毛剤はたくさん開発されていますが、オウゴンエキスだけで作られているものはありません。あくまでも主成分をサポートする、サブ的な成分です。

ですからオウゴンエキスを使った育毛剤には、センブリエキスやグリチルリチン酸、アルギニンなどが一緒に配合されています。オウゴンエキスは、いろいろな成分と一緒になって効果を発揮するものなのです。

適量を守って使用することが原則

ただし注意すべき点は、オウゴンエキスの発毛効果が男性ホルモンのDHTを抑制することで発揮されるという点です。

人体は非常に繊細なバランスの上で成立しています。一か所に変化があれば、別の部分がそれを補うために働きます。自然な状態ならバランスが取れていますが、外からの影響でバランスを崩してしまうと、それを戻すのはとても大変です。

育毛剤に配合されているオウゴンエキスはごく微量で、体内バランスを大きく変えるほどの影響力はありませんが、適量を守って使用しましょう。

おわりに

オウゴンエキスの保湿効果や美肌効果は折り紙付きで、適度に使えば皮脂の分泌が抑えられてニキビができにくいというメリットもあります。上手に利用して、発毛しやすい環境を作りましょう。

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