【第22回】子どもの円形脱毛症②

【第22回】子どもの円形脱毛症②

前回の子どもの脱毛症の記事の中で、編集の手違いがあり肝心要の「病歴の記載」がさしかわってしまいましたことをおわびして、訂正いたします。

子どもの円形脱毛症と進行・治療経過

子どもの脱毛症はご家族にとっては非常にショックなことです。
前回に引き続きお母さまから大変参考になるお便りを頂きましたのでご紹介します。

病気に向き合う勇気と経過(以下、お便りの全文)

永野先生、いつもありがとうございます。
発症から2年、おかげさまで娘の髪が戻ってきました。この2年間は、娘の体質や考え方の癖と向き合う大事な時間だったと思います。
治療の過程で、先生の言葉と本とブログ(特に完治なさった方々の治療経過)に何度も励まされました。
娘の経過をお伝えすることで、少しでもお役に立つことができたらと思いまとめてみました。

2014年1月下旬(6歳) 脱毛が始まる。
すぐに近所の皮膚科を受診、「抜毛症」と診断される。
あわてて、精神科を受診、「抜毛症ではなく、脱毛症。精神的な問題なし。」と診断される。
2月上旬~3月中旬 別の皮膚科を受診、「脱毛症。原因不明の自己免疫疾患で難治性の病気。」と説明を受けた。先の見えない不安に陥った。フロジン液、ステロイドローション、セファランチンを処方される。
1日に何度もフロアモップをかけなければならないほどの脱毛。2週間処方薬を使用したが、効果は、感じられなかった。
ウィッグ使用開始。
同医院で、局所免疫療法のパッチテストをしたら全身のかゆみと蕁麻疹(じんましん)に。局所免疫療法は、諦める。

ネットで検索して、永野医院を知る。

3月下旬 永野医院初診、「びまん性全頭型脱毛症。時間は、かかるけれど、大丈夫、治るよ」と説明を受ける。発症後初めて、希望が見えてきた。治療を開始するにあたって、先生の本を読んで納得して実行できるか家族で相談するようにと言われる。熟読し、治療をお願いすることに決める。
4月上旬 治療開始。波動測定→波動水、シャンプー、育毛剤を作成。
娘には、「永野先生は、脱毛症について30年も研究して何人もの人を治したすごい先生だから大丈夫だよ。」と説明。
以降、3週間ごとに受診。受診のたびに磁気ベッド、娘「身体が、ポカポカになる。」と笑顔。
食事、睡眠、疲労回復、身体を冷やさない、プラス思考を心掛けて生活
入学前に、病気についてと予想される問題、その対策について学校の先生方と相談。
脱毛は、続いているが本数は、減ってきた。
6月中旬 ウィッグにも慣れて、着替えや体育の授業も普通にできている。
友達からウィッグについて心無い言葉をかけられ、「絶対、治るんだから。」と悔し泣き。数日落ち込んでいたが、担任の先生の支援によりいつも通りの学校生活を送る。
8月上旬 髪の毛が、残り3本になる。
一休さんみたいでかわいい。本当に生えるのか不安になる。本人には、「大丈夫、大丈夫。」と言い続ける。
8月下旬 産毛発見。最初は、白~透明だんだん細い黒毛に。
ソーケンリラックスを購入、自宅でも磁気治療開始。
9月~2015年1月(7歳) 少しずついろいろな所から発毛する。発毛範囲は、ゆっくりだが着実に増えている。しかし、「また抜けたらどうしよう」と不安になることもあった。本人には、「どんどん生えてきてるね。」と声かけ。
2015年春~秋 「もう心配しなくて大丈夫だ。」と思えるようになった。
脱毛斑にまばらに産毛が生える→少し伸びて細い黒毛→だんだん密に太い黒毛になって、周囲とつながる。これが繰り返されている。
12月中旬~現在(8歳) 脱毛斑は、右耳周囲のみとなる。休日は、ウィッグ無しで外出。学校には、まだウィッグ着用(目標の髪型になるまでは、かぶりたいという希望)。
波動水、シャンプー、育毛剤、ソーケンリラックスを継続中。引き続き、食事、睡眠とプラス思考に気をつけて生活

子どもの体質や心を考える

なぜ、脱毛症になったのか。再発防止のために考えてみました。

小食のやせ形。赤ちゃんのときから天気の悪い日は、活気がない。疲れがたまるとすぐ発熱、眠ると自然に解熱し元気になる。気の流れが滞りやすい(または、敏感な)タイプなのでしょうか。
性格は、まじめな頑張り屋。小学校受験を控えた時期に、母親である私が、入院することになりました。彼女は、幼いながらに「私が、頑張るしかない。」と思ったようです。脱毛症の発症は、受験も私の病気も無事に乗り越えてからのことでした。脱毛症は、頑張りすぎた結果だったのではないかと思います。ほっとした頃に届いた身体からのSOSだったのでしょうか。
これから先も留意していきたいと思います。

娘は、初診時に先生がかけてくださった「大丈夫、治るよ。」という言葉(言霊)を素直に受けとめました。そして、それを信じて日々の生活をしていました。わが家の冷蔵庫の扉には、永野先生の写真が貼ってあります。常に見守っていただいてました。
先生、本当にありがとうございました。

日々、自分のペースで過ごすこと

お母さまの見事な対応がうかがわれる内容です。まじめで敏感な子が頑張りすぎたというお母さまの評価はピッタリ当たっています。
その後にも紆余(うよ)曲折があります。参考になると思いますのでお読みください。

髪の毛と自律神経の関係(以下、お便り全文)

新学期が始まって1カ月、新しいクラスにもようやく慣れてきました。髪も順調に増えています。
実のところ、新しい環境に慣れる過程で心身共に疲れている様子を見ると、私の方が不安になったりします。でも、思い返せば、昨年や一昨年に比べたら適応力が高まってるかもと気づきました。確か、昨年は、6月頃まで疲れが抜けない様子でバテバテしてました。
他の子と比較しないで、彼女のペースでゆっくりでも前進してれば良いのですよね。

先生に質問です。
自律神経が弱い(バランスを崩しやすい)人は、繊細で敏感な人が多いですか?

私は、彼女の病気と向き合ううちに、
「ひといちばい敏感な子」
エレイン・N・アーロン 著
明橋大二 訳
という本に出会いました。

娘は、おそらく、HSC(Highly Sensitive Child/ひといちばい敏感な子)だと思います。そして、HSCという特性が、彼女が脱毛症を発症するきっかけの一つなのではないかと感じているのです。そうだとしたら、今後、留意すべきことがより具体的にイメージしやすいなとも思っています。
HSCは、病気や障害ではなく持って生まれた気質だそうです。子ども全体の15~20パーセントがHSCという調査結果もあるようです。
比較的新しい研究です。前述の本は、2002年に執筆された本で2015年に日本語訳されました。
多くの脱毛症の患者さんや自律神経のバランスを崩してしまった患者さんと関わっている先生にうかがってみたいと思いつつ、本人の前では、質問できずメールにしました。

おわりに

お母さまもとても繊細な方ですね。脱毛症になる人はご指摘の通り、とても繊細でまじめな方がほとんどです。ストレス因子をマトモに受けとめてストレス状態を作ってしまうのです。この様な性格はとても良いものです(子どもの性格に良いも悪いもありませんが)。上手にストレスを回避していくことを小さいときから学んで行きなさいという神(髪)様の啓示と受けとめて親子で育ってください。

著者情報

永野剛造(医学博士・日本自律神経病研究会理事長)

永野先生

昭和50年:慈恵医大卒業・麻酔科研修開始
昭和52年:慈恵医大麻酔科入局
昭和59年:富士中央病院麻酔科部長
昭和62年:慈恵医大皮膚科入局
平成3年:同退局
平成4年:永野医院を開業し、現在に至る

  • ・円形脱毛症などの脱毛症やアトピー性皮膚炎などを、西洋医学と針などの東洋医学を併用して治療にあたっている
  • ・16年前から安保徹先生、福田稔先生と自律神経と免疫の研究を行い、現在、「自律神経病研究会」の理事長をつとめる
  • ・独自の波動測定によりエネルギーの研究、治療を得意とし、脱毛症の治療に特別な成績を残している。

 

免責事項
本稿で引用されている専門家や組織の見解と意見は、あくまでも各自のものであり、必ずしも属する機関や協会、またディーエムソリューションズ株式会社の意見を代表するものではありません。
本記事に記載されている情報は、他の専門家によるアドバイスとは異なる可能性があります。特定の健康上の懸念がある場合は、個別事象の専門家に直接ご相談ください。

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