【第13回】自律神経免疫理論と円形脱毛②

【第13回】自律神経免疫理論と円形脱毛②

前回は福田稔先生と安保徹先生により完成した「自律神経免疫理論」とその療法の成り立ちをご紹介しました。直感と理論の天才の力が一つになって、今まで誰も見向きもしなかった「自律神経と免疫の問題」についての大きなヒントを残してくださいました。

今回はこの理論のさらなる進化についてお知らせしたいと思います。

医療費の膨張と自律神経免疫理論の関係

安保先生と福田先生が自律神経免疫理論を打ち立ててから、研究会も含めて16年間の一貫した想いがあります。

医療費の膨張が止まらないのは間違った考え方が原因です。原因から治そうとしないで症状だけを治すことを行う現代の保健医療制度では、難病ばかり(現代医療で治せない病気は難病になる)が増えてしまいます。正しい考えを広めて日本の医療を変えることが大切であるという考え方です。

現実に厚労省の国立社会保障・人口問題研究所からの発表では、2015年度社会保障給付費(年金、医療、その他介護など)の総計が114兆6596億円、と国家予算に匹敵する金額になっています。統計を取り始めた1950年から毎年増え続けています。


社会保障費の詳細 割合 総額 伸び率
年金 47・8% 54兆9465億円 1・1%
医療費 32・6% 37兆7107億円 3・8%
介護他 19・3% 22兆2024億円 3・3%

上記、表の通りです。医療費は1~3割の自己負担分は入っていませんから、トータルの医療費は40兆円以上かかっていることがわかります。その上、毎年3%以上の増加をしたら、保健医療は破綻することは明白です。

ところが2017年度予算案の資料では、国家予算が2017年度で97兆4547億円ですから、社会保障費で半分がなくなるのです。ちなみに社会保障費は32兆4735億円となっています。(下記の図参照)

そうすると特別会計から82兆円が出ているということになります。一般会計と特別会計のどちらが本予算なのかわかりませんが、現実はこうなっているということです。

2017年度予算案

出典:時事ドットコムニュース

自律神経免疫理論が世に浸透すれば医療費の大幅な削減に

何が正しいのか私にはわかりませんが、首をかしげざるを得ない状況です。いずれにせよ、何かをかえなければ持ちこたえられないと思います。

話は脇道にそれてしまいましたが、こうした事情を知っていると以下のような状況になると想定することができます。

  • いずれ保険制度は持ちこたえられなくなる
  • 介護保険などの社会保障制度もどうなるかわからない
  • 年金制度もめちゃくちゃになっている

このような状況になれば、「自分の身は自分で守る」という基本に立ち返るのが当たり前の話だとわかると思います。

これまで高度成長に支えられてきた保険制度で「病気になっても医者に行けば3割くらいの負担で病気は治る」という甘い考えは捨てるべきです。すでにデフレ時代に入って何年たっているのでしょう。

日本中探して、常に3割の負担で買い物ができるお店がありますか?後の7割は税金です。しかも消費税は払っていません。消費税は受益者負担が原則ですから、患者さんが医療費+消費税を負担すべきなのに、なぜか病院が負担しているのです。

こんな不自然な事業形態はどこを見回してもありません。よくこれまで続いてきたなと驚いてしまいます。この一点だけでも、改善されるべきなのです。果たして、役人でなくても知っている事実を放置していて良いのでしょうか?

「自律神経免疫理論が世に広まればいわゆる難治性の病気を治すことができる」、「自律神経免疫治療の理解が広まれば、医療費の削減に直結する」、これが安保先生、福田先生以下、研究会の共通した想いでした。

安保先生は自説を広めようと、依頼された講演会はほとんど受けていたようです。毎週全国を飛び回って講演をしていました。

さらに数年間にわたって研究を重ねるうちに、自律神経と免疫の関係だけを正せば病気は治るという「結果を求める治療法」を追求した考えから、「病気はなぜ起こるのか」という原因の追究に変わっていきました。

【結論】自律神経の不調が病気を引き起こす

病気の原因を追究していくと、体温と血流と代謝の異常や変調が病気の原因だという結論に達しました。(下記の図を参照)

自律神経と病気の原因

中の赤い枠が初期の自律神経と免疫の法則を表しています。外側の黄色い枠は進化した安保理論です。自律神経が体全体をコントロールしていて、自律神経の不調が病気を引き起こすということです。

このように安保理論が進化したために、「自律神経免疫治療研究会」では安保先生の理論をカバーできなくなりました。そこで会員総会で検討して会の名称を「自律神経病研究会」と改名したのです。

安保先生はお亡くなりになりましたが、安保理論は「自律神経病研究会」でしっかり受け継いで、これから日本の医療を変えていきたいと考えています。

自律神経と病気については第6回の「自律神経はあらゆる病気につながっている」で説明しましたが、念のため下記の図を見てもう一度復習してください。

病気のメカニズム

おわりに

今回は、保険制度の今後の見通しが大変だという話を通じて、自律神経免疫理論への理解がまだまだ追いついていないことについて取り上げました。

「いざとなったら、自分の身は自分で守る」、この精神がとても大切であり、円形脱毛を解消する基本理念であることを覚えておいてください。

常に健康でいるためには、安保理論で述べられているような生き方を知っておくことが大切であり、そのノウハウは自律神経病研究会が引き継いでいます。

繰り返し言いますが、円形脱毛症は安保理論の典型です。しっかり理解してください。次回は安保先生のさらなる進化についてとても大切なことを紹介します。

著者情報

永野剛造(医学博士・日本自律神経病研究会理事長)

永野先生

昭和50年:慈恵医大卒業・麻酔科研修開始
昭和52年:慈恵医大麻酔科入局
昭和59年:富士中央病院麻酔科部長
昭和62年:慈恵医大皮膚科入局
平成3年:同退局
平成4年:永野医院を開業し、現在に至る

  • ・円形脱毛症などの脱毛症やアトピー性皮膚炎などを、西洋医学と針などの東洋医学を併用して治療にあたっている
  • ・16年前から安保徹先生、福田稔先生と自律神経と免疫の研究を行い、現在、「自律神経病研究会」の理事長をつとめる
  • ・独自の波動測定によりエネルギーの研究、治療を得意とし、脱毛症の治療に特別な成績を残している。

 

免責事項
本稿で引用されている専門家や組織の見解と意見は、あくまでも各自のものであり、必ずしも属する機関や協会、またディーエムソリューションズ株式会社の意見を代表するものではありません。 本記事に記載されている情報は、他の専門家によるアドバイスとは異なる可能性があります。特定の健康上の懸念がある場合は、個別事象の専門家に直接ご相談ください。

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