【第19回】波動療法と円形脱毛⑤

special-column_19_title

前回は波動療法の基礎とも言うべきエネルギー体の働きを、私が理解した範囲で説明しました。
毛髪はとても繊細な組織なので、エネルギーそのものが必要ですし、毛髪の型がとても大切なのです。その型に少しでも傷が残っていると、少しの衝撃(ストレス)で脱毛が再発してくる可能性が高いのです。

円形脱毛症は体の不調を教えてくれる

エネルギーの型についてはさらに説明するのは困難なので中止します。
もう一つ大切なことですが、エネルギー体が悪くて脱毛が起こるということは、体の他の部分に先駆けて起こりうると言うことです。

先日20年ぶりに円形脱毛が再発したと言う女性が受診されたのですが、血液検査では顆粒(かりゅう)球67%と高く、交感神経優位と思われました。

ちなみに、リンパ球の数は960くらいでした。リンパ球が1000を切ると免疫力は一気に低下することが知られています。

この方はがんの兆候はありませんが、がんの人でリンパ球が1000を切っているような人は自律神経療法をおこなっても治らないと言われています。20年来ご主人の仕事を切り盛りしていると言うことで、大変忙しい生活をしていて免疫力が著しく落ちているということです。

この方は膵炎(すいえん)にもなっているということで、体の自律神経のアンバランスからいろいろな病気が出始めているということがわかります。別の器械で測ったところ糖尿病予備軍という結果も出ました。

本人は菜食主義で砂糖にアレルギーがあるなど、食事にはとても気を使っています。「そんなはずはない」という顔をされましたが、糖尿病は交感神経が優位な状態が続くことによって細胞が糖を代謝できないことから始まるのです。一般的な常識では、糖質の取りすぎが原因とされますが、細胞代謝の低下が先になります。

このまま生活を変えないと大きな病気にかかってしまうかもしれません。脱毛症が再発して受診されたのですが、何も症状が出ずにさらに数年たったらおそらくもっと大きな病気になったのではないかと思います。
脱毛症が体の不調を教えてくれたのですから、神様に感謝しなければならないと思います。

肉体の健康を守る仕組み

今の話は大切なことですから、最も基本的なことを解説します。それは「肉体の健康を守る仕組み」ということです。
ピンと来ないと思いますので説明していきましょう。

気と自律神経

前回、エネルギー体=気の働きの一つに防御作用があると説明しました。自律神経の働きにも防御作用があります。みなさんご存じの免疫力です。
人間が生きていくのに一番大切な、防御力=自然治癒力と言いますが、これを西洋医学から追求したのが安保徹先生の自律神経免疫理論です。

一方、同じ防御力を東洋医学から見ると「気」の働きの大切な役目となります。気の働きについて東洋医学では下の表のように考えています。

ついでですが、五つの「気の働き」を見ると全て「自律神経の働き」におきかえられます。つまり「体を守る仕組み」があって、西洋医学から見ると「自律神経の働き」であり、東洋医学から見れば「気」の働きなのです。
同じものをエネルギーの働きから見るか、西洋医学的な神経の働きと見るかの違いだということを理解してください。

エネルギー=気の調整である

これはとても大切なことです。
ほとんどの人が、気は東洋医学の話(考え方)、自律神経は西洋医学の話(考え方)と思っていたのではないでしょうか。

今日からその考えは捨てて、気の考え方(東洋医学)も自律神経の考え方(西洋医学)も体を守る上で共に大切だという認識を持ってください。
つまり、エネルギーの体を守るために大切で、自律神経も体を守るために大切だということから、初めの波動療法の3本柱に「自律神経の調節」が入っているのです。

これまで、自律神経を正常にすれば病気は治るという考えが中心で、つむじ療法や家庭でできる爪もみ療法などが行われてきましたが、今回の話でエネルギー=気の調整もとても大切で、両方を正すことが治癒への早道だということをご理解いただけたと思います。

おわりに

ここまで読んでいただいた方は脱毛症についてだけでなく、エネルギー=気や自律神経のことを相当深く学ばれたと思います。
次回は体とエネルギーの関係を総括して、脱毛症だけでなく他の病気の予防や治し方についてのあらに深く突っ込んで、最も基本的なことを説明したいと思います。

著者情報

永野剛造(医学博士・日本自律神経病研究会理事長)

永野先生

昭和50年:慈恵医大卒業・麻酔科研修開始
昭和52年:慈恵医大麻酔科入局
昭和59年:富士中央病院麻酔科部長
昭和62年:慈恵医大皮膚科入局
平成3年:同退局
平成4年:永野医院を開業し、現在に至る

  • ・円形脱毛症などの脱毛症やアトピー性皮膚炎などを、西洋医学と針などの東洋医学を併用して治療にあたっている
  • ・16年前から安保徹先生、福田稔先生と自律神経と免疫の研究を行い、現在、「自律神経病研究会」の理事長をつとめる
  • ・独自の波動測定によりエネルギーの研究、治療を得意とし、脱毛症の治療に特別な成績を残している。

 

免責事項
本稿で引用されている専門家や組織の見解と意見は、あくまでも各自のものであり、必ずしも属する機関や協会、またディーエムソリューションズ株式会社の意見を代表するものではありません。 本記事に記載されている情報は、他の専門家によるアドバイスとは異なる可能性があります。特定の健康上の懸念がある場合は、個別事象の専門家に直接ご相談ください。

検討リスト: 0 件
開く
全クリア
TOP