「抜毛症」の原因とは?トリコチロマニアの症状と治療法

髪の毛の束

世の中には円形脱毛症を始め、さまざまな脱毛症に悩まされている方がいらっしゃいます。脱毛症は頭皮環境などが原因で脱毛が進んでしまう病気ですが、実は薄毛で悩んでいる方の中には、自分で毛髪を抜いてしまうことが原因であるというケースも少なくありません。

このように、自分で毛髪を抜いてしまう病気のことを「抜毛(ばつもう)症」と言います。脱毛症とは少し異なった特徴を持っているこの病気ですが、どのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、抜毛症の原因や症状、そして治療法を紹介していきます。

抜毛(ばつもう)症の症状とは?

は、別名「トリコチロマニア」とも言われています。抜毛症になると、自分の毛髪をふとした時に抜いてしまったり、折り曲げてしまったりすることによって薄毛が進行してしまいます。強引に毛髪を抜くことになるため、もちろん頭皮にも大きなダメージを与えてしまうのです。

かつては幼児や小学生などに多い病気でしたが、現代では成人女性の患者も少なくありません。成人男性の患者も存在しているため、どんな年齢や性別であっても注意する必要がある病気のひとつです。

抜毛症の方は無意識の内に自分の頭髪を抜いてしまいますし、依存症も確認されていることから症状は長期間に及ぶ可能性も十分に考えられます。症状が長期間に及ぶと特定部位だけでなく、頭部全体の毛髪が薄くなってしまう恐れもあります。

また、髪の毛以外の部位の毛を抜いてしまう抜毛症の方もいらっしゃいます。眉毛やまつ毛など、顔に生えている毛を抜いてしまって顔の印象がガラっと変わってしまうこともあるのです。

抜毛(ばつもう)症の原因って何だろう?

抜毛症の根本的な原因は、精神的なストレスやショックであると言われています。人間はストレスやショックを感じた時に、それを和らげたり心を落ち着かせたりするために、毛を抜くという行動を取ってしまうことがあるのです。次第にそれが癖となり、繰り返していくうちに無意識に毛を抜くということにつながってしまいます。

子供の場合、同級生からいじめに遭っていたり、親から毎日きつく注意されたりすることが抜毛症の原因になっているケースも見られます。成人の場合には会社でのストレス、家事でのストレス、身近の人の死などが原因として考えられています。

現代人はかつての時代と比べると、ストレスがたまりやすくなっています。仕事のスタイル、日常生活のスタイルなどが変化してきており、それに伴って抜毛症の患者も増えてきているのです。そのため、抜毛症は現代病のひとつとも言えるでしょう。

抜毛(ばつもう)症の治療法は?

抜毛症を治すには、まずは自分が抜毛症になった原因を明確にしなくてはなりません。人によってストレスを感じたりショックを受けたりする原因は異なっているため、それぞれの人が自分の原因を明確にする必要があるのです。

もし、ストレスやショックの原因が分かったのであれば、その原因を取り除くことから治療が始まっていきます。原因を完全に取り除くことができれば、自然と毛を抜くという行為をしなくなったというような方が多く見られます。

しかし、この病気の厄介なところは、「毛を抜く」という動作が癖になりやすいという点です。また、中にはストレスやショックを簡単に取り除くことができない方や、取り除く努力をしたことによってさらに大きなストレスを感じてしまう方もいらっしゃいます。そのような方に対しては、脳内環境を整えるために薬物療法が薦められることも少なくはありません。また、心理療法によって抜毛症が回復したといったケースも見られます。

さらに、抜毛によって毛を抜いた部位に炎症が生じている場合には、その炎症を治すための治療も受けなくてはなりません。その場合には、皮膚科に通ったり、生活習慣や食生活から頭皮環境を整えたりすることが必要になります。

おわりに

抜毛症の方の中には、自覚症状がないといった方も見られます。自覚するのが遅れるとその分完治も遅くなってしまうため、周りの方の協力も重要になってきます。身近に毛を抜くことが癖になっている方を見かけたら、一度この病気についてのお話をしてみましょう。

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