マラセチア菌による薄毛の影響を徹底解説!防止策はある?

マラセチア菌のイメージ

マラセチア菌という菌をご存じでしょうか?菌というとなにか外からやってくる良からぬものと考えてしまいがちですが、このマラセチア菌は、常に人の皮膚の上に存在する菌です。

菌にもいろいろありますが、マラセチア菌は真菌というカビの一種で、人の身体を守る役割の一端を担っています。ところが、この有益なはずのマラセチア菌が、薄毛を促す要因となることがあるのです。

もともと常駐菌であり、排除することのできない存在である菌が、なぜ薄毛の原因となるのかを、徹底的にわかりやすく解説してみました。薄毛に直接は関係しないものの、薄毛の原因となるマラセチア菌への対処方法を学んで、ぜひ快適な頭皮環境を守るようにしましょう。

マラセチア菌は皮膚に常駐する菌

皮膚の上では日々、さまざまな常駐菌が独特のサイクルで活動しています。体内で腸内菌が食物の分解やウイルスの排除などの役割を負っていることは最近ではよく知られているのではないでしょうか。

実は、同じように身体の表面でも菌による身体機能の補助が行われているのです。人の皮膚の表面では皮脂が潤いをキープして肌バリアを構成していますが、この皮脂が肌バリアとして働くために必要なのが、このマラセチア菌を始めとする常駐菌です。

マラセチア菌は皮脂を好物とする真菌で、皮脂を分解して脂肪酸に変えています。その脂肪酸を他の常駐菌がさらに分解し、皮膚の表面を弱酸性に保っているのです。

そしてそれぞれの菌が均衡を保ち、外部からの菌の攻撃を防いでいます。頭皮を始めとする肌が健康であるためには、これらの常駐菌の均衡状態がとても大切です。このバランスが崩れると炎症などの症状が発症してしまうのです。

マラセチア菌と薄毛の関係

マラセチア菌と薄毛には直接の関係はありません。ただし、頭皮環境の悪化にはマラセチア菌が大きく関わっています。

身体の状態が悪化することによって、皮脂の分泌バランスが崩れ、皮脂の分泌バランスが崩れることによってマラセチア菌が増殖し、その結果皮膚が炎症を起こして頭皮環境が悪化するという悪循環が発生するのです。

つまりマラセチア菌の増殖による頭皮環境の悪化は、体内環境の悪化を知らせる役割があると思ったほうがいいでしょう。この体内環境の悪化は薄毛の直接の原因となる栄養の不足や偏り、血管の血流不良などを示します。

マラセチア菌のせいで薄毛になるというよりも、薄毛になる環境になるとマラセチア菌が大量発生すると考えるとわかりやすいでしょう。

マラセチア菌を増殖させないために

マラセチア菌が必要以上に増殖してしまう原因は皮脂の過剰分泌です。皮脂が多く分泌されすぎてしまうとそれを食べるマラセチア菌が増殖し、脂肪酸が増え続けて皮膚の酸性濃度が高まり、炎症が発生してしまいます。

この炎症がひどくなった状態を脂漏性皮膚炎といいます。具体的な症状としては、かゆみを感じ、フケがひどくなる。頭皮にかさぶたのようなものができたり、赤く腫れたりするという状態になります。

原因を不潔にしているせいであると考える人が多いようですが、現代では逆に洗髪のしすぎで発症してしまいがちです。洗髪をしすぎて頭皮の皮脂を過剰に落としてしまうと、それをカバーしようと身体が皮脂の分泌を増やしてしまうのです。

また、栄養の偏りで、脂分や刺激物を多く摂取するような食生活でも発症しやすくなります。1日に何回も髪を洗うような過剰な洗髪を控える、脂分や刺激物を避けるといった直接的・間接的刺激を取り除くことで、皮脂の過剰分泌を抑えましょう。

状態が悪化した場合には皮膚科で治療を

マラセチア菌の増殖が激しく、脂漏性皮膚炎の状態が悪い場合には、自分でなんとかしようとするのではなく皮膚科の病院で治療を受けましょう。脂漏性皮膚炎が悪化すると、それを原因として脱毛が起こる場合もあります。

脂漏性皮膚炎を原因とした脱毛は、皮膚が炎症を起こしてただれたような状態になって髪がごっそり抜けるため、見た目上のショックが大きくなります。そこまで悪化する前に治療を受けたほうがいいでしょう。

自分の考えで改善を図っても、もともとの生活習慣が抜けずに回復しきれなかったり、皮膚バリア機能が劣化したりするせいで、花粉などのアレルギー物質と頭皮が反応して炎症がひどくなる場合もあります。

病院で診察を受けて治療をしてもらうと、抗菌治療薬を処方されるなど、適切な処置方法を提示されるので早く回復できます。

おわりに

マラセチア菌は皮膚の上に常駐する一般的な菌ですが、皮脂の分泌が過剰になることで、頭皮環境を悪化させる危険な菌となってしまいます。頭皮環境の悪化は薄毛の進行を促す原因となるため、マラセチア菌の増殖は避けるようにしたいものです。

そのためには、洗髪のしすぎ、刺激の強いシャンプーを使わない、脂分の多い食事や辛すぎる食事を避けるなどの生活習慣、食習慣の見直しも大切です。

マラセチア菌は本来、頭皮環境を守る役割を持つ常駐菌の1つとして、肌バリアの形成の一端を担っています。マラセチア菌の増殖は、体内環境の悪化の現れなのです。そう考えると、薄毛を避けるために大切なことは、体内環境を整えることと言っていいでしょう。

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